デジマチャレンジ結果発表

Webマンガでスターになる!第24回デジマチャレンジ

結果発表!!

Love addict

工藤あい
作画について

デッサンなどの基本的な画力が既に身についているので、安心して読んでいられます。BLというジャンルでは、特に男性の登場人物の描き分けが大事ですが、その点でも問題はなく、それぞれ異なるタイプの魅力的な男性キャラを描けています。また、まんがにとって最も大切な要素である人物の表情が豊かに描けているのも評価できます。画面構成は整理されていて、コマの運びにもメリハリがあって、テンポよく読み進められます。これだけしっかりとした画力が既にあるからこそ、もう一回り大きな絵をここぞというところ使えれば、より迫力が増し、表現の幅が広がるでしょう。

ストーリーについて

主要な登場人物の2人の男性のキャラクターがそれぞれ特徴的で、そのコントラストがストーリーを動かす原動力となっています。ただし、主人公の日比谷と比較して、相手の月城の気持ちや考えが、読み手にわかるようなエピソードやシーンが少し足りていません。また、ラストシーンがそっけないために、作品の読後感も少し物足りなく感じられてしまいます。ラストには盛り上がるエピソードやシーンを入れて1本の作品としての満足感を感じられるようにしましょう。

よくないバイト

chinami
作画について

個性的な絵柄は読み手や作品の題材を選びそうです。背景の描き込みや効果などは独特の世界観を表現するためには役立っていますが、状況や場面を明確にするという基本的な役割には適っていないところがありました。特に、いわゆる「見せ場」ではないシーンは、画面からストーリーを進めるうえで必要な情報が十分に伝わるように描くことが最も必要だと認識して、作画してください。また、人物の目は表情を出すために最も「使える」部分なのに、トーンを入れるだけの仕上げでは、表情は虚ろでキャラの感情や気持ちは伝わってきません。

ストーリーについて

高校生の男の子巴が、不思議で謎に包まれた雇い主の家で「お手伝いさん」のようなアルバイトをするというお話。雇い主の正体が、人間なのか悪魔なのか、それとも神なのか、はっきりとはわかりませんが、普通の家事以外にも、「生贄」が必要なことを手伝わされたりという内容なので、ドキリとするようなセリフや描写が出てきます。主人公と雇い主のキャラに程よい軽さがあって、キャラそのものの面白さや会話のコミカルさが楽しめました。但し、ストーリーを描くというところまではまだ行っていません。それらの魅力的なキャラがいきいきと動くエピソードと大きな展開を用意して、ストーリーまんがとしての完成度を上げる必要があります。

流れるように

日々樹
作画について

基本的にフキダシはそのセリフを話している人物の顔の傍になければいけません。セリフの話者が誰なのかがすぐにわからないと読者は読み進めることができないからです。この作品は、あまりにもこの原則を無視したコマが多すぎて、大変読みづらくなってしまいました。また、背景が入っていないコマも多く、状況が分かりづらいのも読みづらさに拍車をかけています。人物の顔を描いていなかったり、目をトーンを入れるだけの仕上げにしていたり、これでは人物を描いてもそこから伝わってくるものは何もなくなってしまいそうです。デッサンは安定していて、女の子を可愛く描くことはできているのですから、とても勿体なく感じました。

ストーリーについて

主人公の気持ちを描くのが特に必要なお話なのに、極端にモノローグが無くて、結果として主人公が何を考えているのかが分からなくなってしまいました。主人公の平丘が同性の坂谷に「好き」と言われて、坂谷への気持ちが何なのか、悩んだ末に…という展開のはずが、その悩む部分が読者に分かるように描かれていないため、読者は最初から置いてきぼりです。主人公が主体的に動くエピソードでストーリーを構成しないと、主人公はいつまでたっても主人公にはならないのです。今一度、自分が描きたいことは何なのかをよく考え、理解したうえで、それを読者にできるだけわかりやすく伝える手段としてのストーリーを作ってください。