デジマチャレンジ結果発表

Webマンガでスターになる!第13回デジマチャレンジ

結果発表!!

好きの種類

有賀華奈
ストーリーについて

 導入部分を唐突な「別れ話」から始めて読者の興味を引く構成になっていたのはとても良いのですが、その展開を受けての主人公の気持ちが、きちんと読者に明示されておらず、それが原因で結局読者が、主人公がする「決断」に対して支持しづらくなってしまいました。

主人公の気持ちの流れを読者に伝えるためには、物語の冒頭で主人公がどういう感情・気持ちからスタートしているのかをわかりやすく読者に提示するということが挙げられます。

「変化」を感じるには、起点となる「冒頭での主人公の気持ち」が、まず読者にわかりやすく示されなければなりません。この点に注意して、次回作に取り組んでみてください。

作画について

 コマ割りは序盤・中盤・終盤で変化をつけて、メリハリがあって好印象でした。
カメラアングルも、読者の目を飽きさせない工夫が随所に見受けられました。
一方、人物に関してはもう少しスキルアップが必要です。
全体的にデフォルメが強くなってしまい、登場人物は大人なのですが全体的に幼く見えてしまいました。また男女の身体のラインの違いも意識して描くように心がけましょう。

総評

 まんがを描くときに、キャラクターが以前に描いたものや他の人の作品と似ているな…と思ったことはないでしょうか?
キャラクターやストーリーにオリジナリティを出すテクニックとして主人公の「日常」を描く、という方法があります。「日常」とは主人公が多くの時間を費やしていること、毎日行っていること、主人公の住居環境などです。

少女まんがでは、その「日常」の中で恋愛という「非日常」を描き、物語を作ります。投稿者の中には「非日常」である恋愛のことばかり目が向いてしまう方もいますが、「日常」を描くことも同じように重要です。

例えば主人公がOLで恋愛物語を描くということであれば、物語の舞台は会社ということが多くなるでしょう。それだけだと以前に描いた作品と似通ってしまうかもしれません。そこで「日常」の登場です。

例えば会社までの通勤方法に目を向けてみましょう。主人公によっては、電車を使うかもしれません、バスかもしれませんし、徒歩かもしれません。もしかすると通勤に2時間をかけている、という主人公もいるでしょう。同じ会社が舞台だとしても、主人公の生活によって違いを出すことができます。また主人公の日常の中に、恋をする相手を登場させるとにより「非日常」感が演出しやすくもなります。

「主人公らしさ」らしさを出すことを出すことに悩んでいる方は、このようなことを意識して描いてみてください。

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